｢本好きの下剋上　第一部｣のレビュー・感想

主人公の行動はそれに尽きます。

大学卒業前に死んでしまうなんて、人生まだまだこれからなのに受け入れ難いと思います。
それが、5歳の知らない女の子になり、思うように身体が動かせないばかりか虚弱ですぐに熱を出すし、大好きな本がない世界。
何を希望に生きていけばいいんだろう。

でも、麗乃(マイン)は本に執着することで生きていけるのだと思うし、努力もする。
本が作れないなら死んでもいいと思うからワガママでもあると思います。
元気だったのが急に虚弱な身体になったら、大人でもワガママになっても不思議ではないと思います。大人といってもまだ大学生ですしね。

優しさや感謝の心は持っているので性格が悪いとは思いません。
可愛くない子供ではあるし。トゥーリやルッツたちに迷惑をかけているのも間違いないですが(笑)
私だったら、不衛生で貧乏でろくな食事もできなくて、服はお古でお風呂にも入れなくて、冬は薄暗い中で過ごして、もちろん寒いだろうし、小さな頃から働かないといけないし、娯楽もないようは世界に生まれ変わったらイヤで我慢できません。
5歳の身体と心だったら。大学生まで生きた記憶があったとしてもワガママになると思います。

本への執着が生きる力になるし、また本で得た知識や実体験があるからこそ、ワガママに自分が欲する環境に少しでも近づけるように生きていけるんだろうなと思います。

観てよかった！マインに対する酷評が多すぎて漫画が先だったら読んでなかったかも〜〜

マインの世界の起点はオットー
オットーなくしてこの後の展開はなかった

嫁溺愛設定くらいでちょうど良い

ルッツがイケメンすぎる
こんな幼児いねぇよっ！

空気なんて読まない
同調圧力なんて関係ない
という勢いで我を通し続けた人なら、凄く良く分かる・共感できると思う。

逆に、キョロ充あたりからすると不快そのものかも知れない。

中世のヨーロッパを知るような世界観が面白い。そして絵がとても可愛い。続きが早く読みたいです！

この主人公は本が好き過ぎるあまり回りが見えず自己中心的で、とても転生前に大人だったとは思えません。
巻を重ねても本への執着は変わらず、関わる人々を目的のために振り回しているようにみえてあまり好きになれませんでした。

主人公の一生懸命さがとにかく可愛い。アニメ化で嬉しいです！娘も観ています(*^^*)

話題作という事で読んでみましたが、個人的には主人公マインの性格がどうにも受け付けませんでした。

本が貴重で手に入りにくい世界、貴族でもない貧乏な一般庶民の家庭の病弱な次女として転生したマイン。
本が無いなら作ればいい！と幼い体で奮闘する過程で、前世の知識チートを活かすお話ですが……

あれがしたい、これは嫌、家の手伝いもろくに出来ないのにワガママは通したがる。自分で出来ない事は周りの人達にやらせて面倒を掛ける。
特に迷惑を被る人の良い姉は気の毒です。
前世の記憶とやらに引っ張られ過ぎていて、「今」を生きていない。
そんな身勝手で空気も読めない主人公にどうしても好感が持てず、読んでいて不快感が募りました。

ありふれたテーマでも主人公が魅力的、もしくはちゃんと「今」を受け入れて周りを気遣える性格ならば面白い話になっただろうと、残念です。

こんな幼児、実際に居たら可愛くないだろうなぁ（苦笑）

追記。
原作で作者自身が「序盤は主人公の性格が最悪です」とありましたが、その最悪状態が長い為に改善するまで読み続ける根気とお金は私にはありませんでした。