｢ブルータル 殺人警察官の告白｣のレビュー・感想

トレースからの流れでこちらを読みました。
トレースだとヤバさのかたまりって感じの壇浩輝。ブルータルだとちょっとかわいいところあるみたいな感じで描かれちゃってるけど、やってることは激やば。そして被害者になる犯罪者たちも激やば。必殺仕事人だと思えばって感じですが(？)現代の話だからやっぱ激やば。まあトレースで過去の犯罪として、解明されていくことになるんだからそこが救い？

トレースのときのキャラと微妙に違う気がして、なんかピンとこないかな。これじゃあ普通にいい人だし。

最初はよかった。法で裁ききれない悪人がいて、それが痛い目をみるのはすっきりした。ただ、話を追うに連れてだんだんと罪がグレーになるというか・・・それを私刑してしまうのどうなんだろうという感覚になってきてしまった。例えばYoutuberの件とか記者の件とか、主犯格はもちろん悪いけど、それを取り巻いてたリスナーの悪意や、記者の娘や一緒にいじめていた女子高生の悪意とかは置き去りのまま、メインの日とだけ裁かれて終わりという・・・。漫画だからそこまであまり気にせず読んだ方がいいのかな。絵はものすごく綺麗。

赤の他人でさえ
やり切れないと思ってしまう犯罪や事故が余りにも多いので
「私刑」に対して絶対に反対とは言えない
かと言って、この「私刑」にスッキリもしないし
「いいぞ！どんどんやれ！」とも思えないし…

グロいけど面白い！「トレース」のスピンオフだから両方知ってるとまた格別の面白さが感じられるかな・・。
それにしてもグロい内容からクスっと笑える壇浩輝の陶芸・・自分は好きだ笑