｢元暗殺者、転生して貴族の令嬢になりました。（コミック）｣のレビュー・感想

お試しで一巻しか読んでないけど、色々言いたい。兎に角、前世暗殺者の令嬢の母親と父親がありえない。
かなり位の高い貴族の夫人のはずなのに、上流社会の力関係とか全く理解してないとか、おかしいでしょ？そんで、自分の実の娘が異質でお人形にできないから平民の養女を旦那様の了解なしに迎えて、ただ可愛がるだけって、なんだそりゃ？この夫人、貴族の勉強してきたのかな？
父親も母親に注意するけど、それだけ。いや、これだけ妻が危なっかしかったら、有能な執事とか家令とか置きなさいよ！あんたは婿養子か？それとも、仕事とか言ってよそに愛人がいてそっちが良いのか？
主人公の境遇を際立たせるためだろうけど、あまりにお粗末だわ。

男性陣の感覚がまともなのが本当に救い。バカ養女が断罪？されるのは４巻。
「ヒロインは結局、母親の愛情を受ける事は無かった（養女を偏愛したままだったんだ）」と思うと胸が苦しい。愛情や温もりを知ったなら、きっと暗殺者然とはしていられなかっただろうから。
それにしてもヒロイン、というか作風、殺伐とし過ぎ！　面白いし一部スカッともあるが、わくわく感は皆無。