「独り」が集まる街・東京のスーパーで働く赤城冬実(セキジョウフミ)は、対人恐怖症のため「他人」に触れることができない「独り」暮らし。けれど「誰か」との出逢いを強く求めていた。上京し、髪を染め、接客業に勤める。傷付き、振り払われた手を諦めずに出し続けた冬実の元へ現れたのは、相棒不在のダンス・スポーツ選手、長尾忍(ナガオシノブ)。男女の影が交差した瞬間、音楽は鳴り、火が灯る――。“ふたり”が繋ぐ“ひとつ”の人生、闘うシンデレラ・ダンス・ストーリー!!詳細
midori通報5.0メインの2人は方向性は違うもののトラウマを抱えて孤独である。その孤独への恐怖と受け入れの物語ともいえる。2人のダンス面での成長でもあり、人間としての成長も見えるあたりが魅力のひとつ。主人公の女性がダンス素人なのに上達が早すぎやしないか?と思うのは「漫画だから」で納得しておく。物語の展開をわりと丁寧に描いていたと思うのだが最終巻で急ぎ目になり、大人の事情で終わりを迎えた事が伺える。メイン2人の恋愛模様が動き出しそうだったものの、ふわっと博愛的で人類愛的な表現を言葉で示すのみとなってしまった。ライバルとの対峙も後日談のみ。もう少しこの世界のお話とじっくり向き合いたかったので残念に思う。それでも、不器用に生きながら、前向きに頑張る2人には勇気を貰えた。ありがとう。またいつか。2025/06/22いいね