あらすじ脳ドックがもたらす未破裂脳動脈瘤のジレンマ。破裂率が低く、手術にリスクが伴う場合、あなたは手術を選びますか?/三瓶をはじめとした仲間の協力もあり、抗てんかん薬の増量で記憶力を回復させたミヤビ。しかし中途半端に“覚えている”ことでかえって混乱をきたしたミヤビは、次第に自信を失っていく。そして関東医大の綾野と共に行った手術が、新たな記憶を呼び起こす――。
えりゅ通報5.0良かった(TT)遂に完結!この漫画には、医療従事者のライフ以外にも、様々な社会問題を色々教えてもらった。学校の教科書にしてもよいくらい、貴重で考えさせられるストーリーで編まれていると感じた。そして、ミヤビ先生と三瓶先生とのミステリアスな関係性が主軸に置かれているのが、ただの医療モノではない物語の奥行きの深さを形作っていたと思う。2人の関係の始まりが、最後の最後に明かされて、お互いなんて思いやりのある人たちだろうと心地よい衝撃を受ける。そして、ミヤビ先生の病気は……おそらく、読者みんなが望んだ形で終わったのではないだろうか。チャップリンの『街の灯』を観た後のような、静かで嬉しい後味が止まらない。2024/10/25いいね(1)