薬種商「伊波屋」の若旦那・竜次は、運転手としてやってきた近藤の素直さを気に入り、そばに置くことに。そんなある日、近藤の日記を盗み見てしまった竜次は、自分に向けられた熱情を知ってしまう。ところが、本人に知られたというのに近藤の全く変わらない態度に竜次の方が意識し動揺してしまって…?詳細
バナナさん通報5.0大正浪漫郷愁を感じさせる大島作品でした。飄々と見える竜次の過去がストーリーの中で紐解かれ、朴訥な近藤がただ寄り添って・・・。外からはうかがい知れないけれど、個人的には忘れえぬ衝撃的な出来事が、やがて過去の傷として決別され、新たな人生を二人で歩み出して行く姿に安堵しました。華々しい派手さはないけれど、浪漫の香り漂うじんわりと胸に沁みるお話でした。2025/09/10いいね