【ページ数が多いビッグボリューム版!】狂気の教皇が支配する地区で、クロエはついに生き別れの弟と再会。彼女は罪の意識から正体を明かさず、弟を守るため闇の中で戦い続ける決意をする。そして弟を含めた子供達は、この檻から抜け出すためのひとつの計画を着実に進めており…。迫る決行の日。忍び寄る魔の手。運命に引き裂かれた姉弟を待つ結末とは――詳細
リンゴさん通報5.0完璧な終幕設定からして絶望的で鬱になる。主人公である姉弟がどのようなかたちで終わりを迎えるのかとても気になるつくりをしている。なによりも主人公である姉が強い。絵柄がシュールでどこもキラキラしくない上に荒々しい環境なので泥くさい。その中で静かに闘う彼女は綺麗だが寂しさを感じる。その細い身体でそんなパワーありますか?と思うくらい強い敵とも戦った。収容所に再来した主人公は冷徹な殺人エリートとしてバトルを繰り広げるのかと思っていた。意外にも喜怒哀楽をおもてに出すわ、未熟な少女の一面もあるわ、どこか不安定な心を持っていた。そこが魅力なのかもしれない。終わり方はとても綺麗だった。3巻しかない物語だけど完璧な作品だと思う。2023/09/27いいね(1)