既刊(1-3巻 最新刊)

世界でいちばん遠い恋

5.0
30
[五十鈴 歩、29歳、投資家]重度の感音性難聴だが、それ故に人よりも自立しなければという意識が強く、人に甘えることに不器用。[壬生十嘉、19歳、バイオリニスト]才能はあるが、群れない性格と異質な演奏スタイルから大学では孤立し、疎まれている。音を知らない五十鈴と音を奏でる十嘉、偶然出会った二人は、互いに“無いもの”を楽しむかのように距離を縮めていく。五十鈴に惹かれている自分に気づいた十嘉は、臆することなく真っすぐ感情をぶつけるが、そんな十嘉に五十鈴は戸惑うばかりで…?話題作『リバース』の麻生ミツ晃による、心震わす至高のラブストーリー★雑誌掲載時のカラーを完全収録!!

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世界でいちばん遠い恋のレビュー

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    ブドウさん
    5.0

    わからないことをわかりたいと想うこと。

    ナチュラルでフラットな二人の間で、
    ゆっくりゆっくり手探りで進む恋を、
    そっと静かに見守り、応援させてもらっている気分です。
    五十鈴さんも十嘉も、
    お互いでお互いを満たし合うように絆を結んでいく様が、
    もどかしいやら切ないやら・・・。

    『特別』な人にしないで
    でも
    君の特別にして

    五十鈴さんの、まるで祈りの様な独白でした。
    そう願うようになるまでの心情の流れを、
    麻生先生が丁寧に丁寧に紡いでくれているから、
    感慨もひとしおでした。
    「・・・やっとだ」という十嘉の万感こもる呟きからの、
    二人が初めて結ばれる時の、
    音の消え果てた美しいシーンに涙が止まりませんでした。

    その人なりのタイミングとペースを見極めて、
    尊重して寄り添って生きて行きたい・・・。
    BLというカテゴリーを超えて、
    そんなことを考えさせられるお話です。

    次巻(3巻)での完結を、楽しみに待っています!
    2025/09/02
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    user-maman
    5.0
    大好き!!麻生先生の作品の中では重すぎる背景がなくて穏やかで平和で愛しくて可愛いお話で、何度も何度も読みたくなります。麻生先生は本当に気持ちの描き方が繊細でお上手。五十鈴が耳が聞こえないからこその静けさがとっても作品に活きていて、全ての文字が大切に思えます。みんなに読んでほしい作品。
    2025/06/21
  • avatar
    リンゴさん
    5.0

    すごい

    この作品、読み終わってすぐに作者を検索しまして、Xを探し出し、即フォローしました。それくらいガツンと来た。
    とはいえ、あんまりXやってらっしゃらないみたいで、特別に情報を引き出せたわけじゃないんですけども、つながってたらほら、新刊でたらお知らせしてくれるわけだしちょっと安心。
    絶対見逃したくないからね。

    手話(または筆記)と健常者のやりとりって漫画にするとテンポが悪くなるんだと思うのですが、そのズレもふたりの関係性を表していて、すごくストーリー展開が上手だと思います。
    ここまでしか入っちゃだめ、とか。せつない。もっと読みたい。続編希望
    2025/02/09
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    オリーブさん
    5.0

    じんわり…

    言葉にしづらいけど、なんかぐっと来るものがある作品。静かだけど、熱く情熱的で悶え苦しみながらも俯瞰的で… どう表して良いか難しいけど、とにかく読んでみて欲しい作品です。
    2024/09/23
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    モモさん
    5.0
    優しく
    時間の流れさえも愛しいと
    想えるお話です。
    2024/09/22