いまだ寒さの底が抜けない冬のある日。いつもと変わらない朝の教室では、梨々子と環が卒業式に花束を準備しようと話している。どんな花がいいだろう。予算感はどれくらいかな。分からないことだらけの二人がやっぱり一度お店に行って相談しようと結論付けた矢先、思わぬ人物が教室の扉を開ける――。恋人とも、友人とも、家族とも違う。それでも君の隣にいたい。自分たちだけの関係を模索しながら生きる人々の日々を綴った物語。詳細