“役立たず”の生産系魔術適性により、侯爵家を追放された少年・ヴァンは、前世の知識と生産系魔術を活用し、村を大きく発展させていた。イェリネッタ王国とシェルビア連合国との戦争に勝利しセアト村へと戻ったヴァンは、戦争での活躍でもし軍功を得たら、嗜好品などを手に入れるため中央大陸との貿易の優先権が欲しいと陛下に伝えていた。しかし、伝えられた褒賞は子爵の地位に今回の戦いで得た領土の半分という想像以上のものだった。一方、軍功三位のパナメラは伯爵となり念願の領地を手に入れ、自領の都市を『城塞都市カイエン』と名付けていた。先の戦いで敵国であった城塞都市とその住民たちを相手に新領主として統治を始めるのだが──。そんな折に、ヴァンたちがカイエンを訪れ、魔術を使った都市の大改修をすることになり──!追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、第7幕!