“役立たず”の生産系魔術適性により、侯爵家を追放された少年・ヴァンは、前世の知識と生産系魔術を活用し、村を大きく発展させていた。そんなヴァンがギルドの関係者から受け取った書簡に記載されていたのは、スクーデリア王国の沿岸部に海を渡る船が現れたというもので──。海に棲む魔獣をものともせず大陸間を横断する船が現れたとなれば一大事ということで、急ぎ船のもとに向かうヴァンたち。船や海にテンションのあがるティル、アルテにカムシン。一方のヴァンは、魔獣の襲撃にも耐えられるであろう船の構造に興味津々だった。トリブートに到着した一行は侯爵への謁見をすませると、早速、船のある海岸線へと向かうことに。沿岸に浮かぶ船に興奮する一同だが、船の責任者トランとの面会は翌日となると、ヴァンたちは念願の海の幸を前に大宴会となってしまい!?追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、海で船造りの第8幕!