紆余曲折がふんだんに盛り込まれた物語。
トラウマになるんじゃないかと思うくらい酷い出来事も起こりまくる。
未知の生物に襲われるどころか、この世界に送り込まれた人間同士でいがみあい、殺し合う。しかも、この世界でみんなが生き抜く為に‥との思惑で様々な技術を身につけさせられたエリートグループが、その他の人間を下にみて支配したり利用したり、命を手にかけたりする。
どうしようもない地獄感が描かれる。それが中心の話ではないが、その印象は強烈である。
勿論、チームワークを大切にして優しく強く生き抜こうとする人間も居る。その暖かさは理想的ではあり物語中に癒しを与える。そして人の心を信じたい思いにさせてくれる。
一つの物語の中で、沢山の登場人物を描き、またその境遇も平凡なものから特殊なものまで色々なパターンで用意されている。必然的に意気投合や意見衝突が起き、かず多くの名言や気づきを与えてくれた。