◆新連載太田愛はじまりのことば〈洗脳〉の三種の神器は、メディア・宗教・教育だ。新連載では「教育による洗脳」をテーマに据える。これは今書かねばならない―切羽詰まったような思いで、筆を執る「ヨハネたちの冠」首都近郊の〈スーパー教育特区〉に住む、個性的なアウトサイダーの3人の子供たち。柔らかな心を持つ彼らが出逢ったとき、物語は動き始める。この町には何が隠されているのか……圧巻の社会派クライムサスペンス、遂に開幕!鈴木忠平 はじまりのことばノンフィクション作家の自分がなぜフィクションを書くのか。迷いや寄る辺なさの中で、それでも心に決めたのは、モデルとなった人の狂気がより鮮明に描けると思ったから「ビハインド・ゲーム」負けることに慣れきったプロ野球チームと不祥事に揺れる親会社。出口の見えない暗闇を進む二つの組織を変えたのは、アメリカから来た一人の日本人だった。フィクションとノンフィクションのあわいに屹立する、ある再生の物語◆読みきり背筋「オシャレ大好き」一流ブランド「アニュス」を訪れる女性客。彼女たちは「あの子」の写真を私に見せ、奇妙な台詞を口にし、そして―◆最終回伊岡瞬「追跡」住宅街の放火殺人事件から始まった、裏切り裏切られのコンゲーム。三つ巴の「雛」争奪戦はついにクライマックスへ◆ロングインタビュー作家の書き出し Vol.33 取材・構成 瀧井朝世朝倉かすみ本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす◆対談朝倉かすみ×中島京子超高齢読書サークルが舞台の『よむよむかたる』を上梓したばかりの朝倉さんと、中島さんが初対談。読書会の楽しみ、老いがもたらす驚き、人生の喜びを語り尽くしました◆エッセイ藤田真央「指先から旅をする」稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」[第27回]ファーストコンタクト晩餐会[第28回]サクラダ君と道草コロッケ[第29回]サクラダ君のアメリカンドッグ今井真実「ひとりでまんぷく」[第9回]韓国の朝ごはんで心も身体もぽかぽかに間宮改衣「ルンバがきた」◆book trek小林早代子『たぶん私たち一生最強』くわがきあゆ『復讐の泥沼』◆連載小説寺地はるな「リボンちゃん」中学時代の同級生・福田の姪たちのためにキャミソールを縫うことになった百花。しかしその姉妹の好みは真逆で門井慶喜「天下の値段 享保のデリバティブ」大坂は江戸に勝利した―はずだった。しかし、大坂代表たる加島屋久右衛門は「これからです」と目を瞑り……一穂ミチ「アフター・ユー」波止場の隅に手向けられた花束。誰かがここで亡くなっているのではないか? 沙都子の勘は果たして当たりだった夢枕獏「ダライ・ラマの密使」何故大黒はホームズたちと手を組もうとしているのか? 大黒は、もともとロシア人と仲間ではなかったのか?