王都が魔族の手に落ち、家族を殺されたものの唯一生き残ったティルミ。彼女を連れて逃げ延び、姿を隠して生活をするアメツとメイドであるナルハとエネ。「僕がお嬢様を守ります」アメツは迷いもなくそう告げ、ナルハとエネも大きく頷いた。「ティルミ・リグルット嬢が戦争なんて起こさなければ、王都が魔族に侵略されることはなかったんだ??」という街の噂が彼らに強く突き刺さる中、ノノル公爵家の屋敷に行くために移動を始めた。そんな彼らを受け入れたのはノノル公爵家の長女、ニニムール ・ノノル。ティルミが魔術学校に通っていたときの同級生であり親友である。ある日、ティルミが1人で部屋にいるときニニムールが陰鬱な空気の中、彼女にこう告げる。「私のお父様、グフス・ノノルは魔族と共謀しています」

