ローティーンの時期を経て成長した愚哲は、やがて札幌のある高校へ進学する。彼の特技は、失敗すること。けれども朝鮮戦争のあとさきに、哲学し行動するさまざまな友人や教師から生きる知恵をまなんで民族の自覚を目指すが、脆くも挫折していく。貧しい家庭の内部に渦巻く欲望と呪詛の根源を見据え、歴史の隠蔽と文化の掠奪を告示する重層的な文体。
既刊(1-6巻)
地上生活者 第1部 北方からきた愚者
地上生活者 第2部 未成年の森
地上生活者 第3部 乱像
地上生活者 第4部 痛苦の感銘
地上生活者 第5部 邂逅と思索
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地上生活者 第2部 未成年の森