駆けだし中の画家サラは、義兄と二人で暮らしている。
その義兄に付き添って出席したパーティで、
サラは、19世紀初頭から続く名門銀行の頭取ニックに出会った。
ハンサムでゴージャスな彼に思わず目を奪われるが、
ニックは、サラと義兄の仲が不埒なものと誤解したらしい。
ふしだらな女と言わんばかりに、サラを非難してきた。
なぜ知り合って間もない彼に蔑まれなくてはいけないの……?
まだ恋すら知らないサラは、知る由もなかった――
ニックの瞳にたぎる、隠しきれない嫉妬と情熱の炎を。
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