父によって身を売られそうになったエイミー。このままではいやらしい貴族の慰み者になってしまう。身を守るため家を飛び出し、彼女はロンドンからヨークシャーへなんとか逃げのびた。家庭教師の職を得て、これで新しい土地で堅実に暮らしていけると夢みたのもつかの間、雇い主となったボウデン伯爵は、「条件をのめばドレスも宝石も望みのままだ」などと言い出した。なんてこと! 伯爵は私を愛人にしたいのね。絶望に駆られ、エイミーは伯爵の館から再び逃げ出すが?詳細
na~^uu^ฅ通報5.0売り渡された淑女勘違いと早とちりだらけのヒロインもの。ヒロインがヒロインならヒーローもひねくれてて、なーんと妻を募集するのに家庭教師募集と称して騙し討ちのようにプロポーズ。ヒロインは父親に賭けで売られ、必死に逃げて家庭教師の職を得たと思ったら、待っていたのは隻眼の海軍大佐だったのだ。っていう始まりだけど、こんがらがった糸を少しづつ解いて、気づけばお互いにかけがえのない存在に。もと先生の英国物大好きで、これも何度も読み返しちゃう。勘違いや早とちりしてしまったヒロインの心情がすごくよく描かれててそんな目にあったんじゃそうなるよねーと思い入れもひとしお。前作「忘れられた婚約者」のヒーローマシソン卿も美味しい役どころで出ていて、読み応えたっぷり。こちらを読んでから「売り渡された淑女」読むのをオススメ。2019/07/17いいね