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フリップ・フリップ・スローリー

5.0
4
「卑怯ですね」「君より大人だからね――ごめんね」「なんと読むのだろう」それがきっかけ――。閉塞的で目新しい物もない田舎町。図書館に訪れた、人目を惹く静かな男。司書の萩原は、自ずとその男を目で追い、彼が本棚の端から順番に本を借りているという法則に気づく。きっかけは些細で、けれど確かな興味だった。次第に几帳面に見える男・八月一日の素を知ることになり――。オオタコマメの紡ぐ、センシティブラブストーリーが一冊に。【描き下ろし15Pあり】
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フリップ・フリップ・スローリーの作品情報

あらすじ

「卑怯ですね」「君より大人だからね――ごめんね」「なんと読むのだろう」それがきっかけ――。閉塞的で目新しい物もない田舎町。図書館に訪れた、人目を惹く静かな男。司書の萩原は、自ずとその男を目で追い、彼が本棚の端から順番に本を借りているという法則に気づく。きっかけは些細で、けれど確かな興味だった。次第に几帳面に見える男・八月一日の素を知ることになり――。オオタコマメの紡ぐ、センシティブラブストーリーが一冊に。【描き下ろし15Pあり】

フリップ・フリップ・スローリーのレビュー

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    リンゴさん
    5.0

    純文学みたいな。

    緻密に組み立てられた作者のプロットの中で、
    先生と司書の彼のピースが、
    一つずつ嵌っていくような印象を持ちました。

    田舎の風景の中で、
    ゆっくりと穏やかに近づいていく二人の心の動きが、
    細やかに描写されていました。
    ずっと生きづらかった先生が、
    年下だけど柔軟で懐深い青年と出会えて、
    ようやく幸せになれそうですね。
    諦め悪く、でも、
    素直で真っ直ぐな伸びしろのある年下の彼に出会うために、
    幸せになるために、
    先生は帰って来たんだね。
    2025/04/27

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