旅先で見つけた無用の鉱石は……前世で慣れ親しんだあの素材!!!鉱山や鍛冶屋で栄えるカルドン侯爵領にやってきたサラナは、鉱石の研究をしているという青年ロックと出会う。彼が研究している“丸石”は使い道がないと思われているが、その特性を聞いたサラナは、前世で慣れ親しんだ“とある素材”が思い浮かぶ。さっそくいつも通り製品開発に取り掛かったものの、あまりにも革新的すぎる新素材は、王家や貴族の間のバランスを崩壊させかねないもので──?画期的な新素材を見つけたと思ったら、なぜか恋人たちの間に『手繋ぎ』を流行らせてしまったらしいサラナ・キンジェです。ごきげんよう。