「ちっと温まってから寝るか?」身を寄せても、互いに手を伸ばしかねている灰田としの。日々を重ねながら、それぞれに小さな想いの火を灯す。灰田は苦い逡巡を。しのは言葉にならない慕情を。目をそらしたまま、夜を漂うクラゲたち。43ページ詳細