ムラーノのM・M修道女との淫楽はC・C嬢も巻き込んでとどまることがなかったが、カザノヴァが人心をまどわしたという罪で投獄され、二人の関係は断たれてしまう。本巻のクライマックスはこのヴェネチアの「鉛屋根の牢獄」からの脱獄劇。パリに逃れたカザノヴァは持ち前の弁舌と怪しげな算易(カバラ)を武器に上流社会にもぐりこみ、国営の富くじを提言して受け入れられ、みずからも金儲けする。
既刊(1-8巻)
カザノヴァ回想録(第一巻)
カザノヴァ回想録(第二巻)
カザノヴァ回想録(第三巻)
カザノヴァ回想録(第四巻)
カザノヴァ回想録(第五巻)
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カザノヴァ回想録(第三巻)