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既刊(1-13巻)

深川慕情 取次屋栄三[13]<新装版>

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800
馴染みの女将の“忘れられぬ男” 聞くのは野暮と聞かずにいた、お染の男の話。 男は昔、お染のために人を殺したという――。 大人の濃やかな機微を描く人情時代小説、第13弾! 行きつけの居酒屋の女将お染が怪しげな男と話しているのを、栄三郎は目撃した。お染は遠目にも動揺しており、かつて見せたことのない憂いと哀切すら漂わせていた。 心を乱された栄三郎は、漏れ聞こえた礼次という名を手掛かりに探りを入れる。お染はついに明かした。「礼次さんは、わっちのために人を殺したお人さ……」 やがてお染に迫る危機を知り、栄三はある決断を下す。

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