公爵令嬢エリーゼは誰にでも優しく、その立ち振る舞いから聖女様と呼ばれている。そんな彼女だが、深い罪悪感で日々思い悩んでいた……。心から恋慕う王太子ルツィウスを"隷属の指輪"で従属させていたからだ。永遠に苦しみ続けるのなら、この偽りの愛を終わらせ罰を受けよう。そう決断するが……?「指輪さえあれば、君の理想の王子様でいられたのに。本当に……愚かだよね、エリーゼ」突然の口づけは、恐ろしいほど強烈で淫らな熱を孕んでいて――!?そう、彼の愛は狂っていた。彼女の罪など凌駕してしまうほど――。
十年間隷属させた婚約者の王太子殿下から隷属の指輪を返してもらった結果。
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