【許されないことだと、分かっている】
駒ケ岳ロケでの怪我で入院中の神楽は手術を受けた。手術は無事成功するが、神楽は術後せん妄に悩まされることになる。
母を死なせ、兄の圭一の足を奪ったあの事故の原因となった女を、その娘を恨み憎しみ続けることが神楽と圭一、そして幼馴染の冴子の3人の絆だった。
ところが神楽は父の不倫相手の娘・佐代を深く愛してしまったのだ。その断ち切れない愛と圭一への負い目で、次第に神楽の心は蝕まれていく。
カウンセリングを受けながら退院した神楽は毎夜悪夢に苛まされるが、佐代の前では普段通りの姿を装い続ける。
利き手が使えない神楽の「お世話」と称した食事作りからはじまり、神楽と佐代は同棲生活をスタートさせることになるが…。
分冊版37~39収録