月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】震災の教訓は活かされたか──阪神・淡路大震災30年
阪神・淡路大震災の教訓をいかに活かすか・・・・・・室崎益輝
兵庫県南部地震30年:自然現象と社会現象の観点から・・・・・・尾池和夫
阪神・淡路大震災後の地震本部の取り組みと活断層防災の課題・・・・・・鈴木康弘
阪神・淡路大震災の復興過程に学ぶこと・・・・・・林春男
過去から未来へ繋ぐ経験・教訓のバトン・リレー──阪神・淡路大震災から東日本大震災へ・・・・・・今村文彦・佐藤翔輔・渡邉勇
共感に支えられる災害時のラジオ・・・・・・大牟田智佐子
災害放送からみた「阪神・淡路大震災」と現在──震災が残した宿題に答えられているか?・・・・・・入江さやか
災害ボランティア30年の真価・・・・・・栗田暢之
阪神・淡路大震災の「復興」をどう語り継ぐのか・・・・・・阪本真由美
阪神・淡路大震災を契機とした都市防災思想の変遷と今後の展望・・・・・・廣井悠
[巻頭エッセイ]
日本海側の雪と,雪の将来・・・・・・佐々木恭子
地味な「茎」に潜む進化のドラマ──「節」と「節間」が生まれるまで・・・・・・津田勝利
[連載]
日常身辺の確率的諸問題11 それはあなたの主観ですよね?・・・・・・原啓介
言語研究者,ユーラシアを彷徨う6 マガダンからギジガ,北極圏へ──エウェン語・・・・・・風間伸次郎
3.11以後の科学リテラシー144・・・・・・牧野淳一郎
ナナメから見る物理学8(最終回)わたしは存在か,現象か?・・・・・・村田次郎
[科学通信]
地球観測衛星はくりゅう観測開始!・・・・・・富田英一・久保田拓志
次号予告
2024年総索引
表紙デザイン=佐藤篤司