月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】マルチメッセンジャー天文学の時代
ニュートリノで探る非熱的宇宙のすがた・・・・・・石原安野
重力波で宇宙をみる・・・・・・関口雄一郎
マルチメッセンジャー宇宙物理学とは何か?・・・・・・吉田?滋
重力波・ニュートリノ天体を 「観る」・・・・・・田中雅臣
X線観測が拓くマルチメッセンジャー天文学・・・・・・岩切?渉
重力波検出器と電磁波対応天体の観測衛星・・・・・・都丸隆行・米徳大輔
[巻頭エッセイ]科学書に「献辞」があった時代・・・・・・田中一郎
2匹で1匹――クシクラゲの融合現象・・・・・・城倉?圭
学習物理学――AIと物理学の融合・・・・・・橋本幸士
[氷河の保護の国際年]
ヒマラヤの氷河の現状・・・・・・坂井亜規子
日本の氷河・・・・・・福井幸太郎
[新連載]
夜の教室からリュウグウへ――定時制高校科学部の挑戦1
〈インタビュー〉そもそものはじまりから現在まで――顧問・久好圭治さんに聞く・・・・・・久好圭治
[連載]
言語研究者,ユーラシアを彷徨う8 最後の話者たち 満洲語・モンゴル諸語の生きた化石――ダグール語・・・・・・風間伸次郎
3.11以後の科学リテラシー146・・・・・・牧野淳一郎
日常身辺の確率的諸問題13 この池には魚が何匹いるか?・・・・・・原?啓介
[科学通信]
大隅基礎科学創成財団の7年・・・・・・大隅良典
緑藻ボルボックスの新種?ビワコボルボックス――古代湖で固有種を初めて発見・・・・・・野崎久義
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司