月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】病に挑むデータサイエンス
データサイエンスの快進撃・・・・・・岩見真吾
臨床データを用いたがん研究・・・・・・波江野洋
COVID-19患者における唾液中のウイルス排出量・・・・・・朴炯基
数理とデータでひもとくウイルスの流行,進化,防除・・・・・・佐々木顕
コロナ禍での抑うつを地形図として解釈する・・・・・・立松大機
脳画像の機械学習と精神疾患・・・・・・小池進介
糖尿病の層別化と進行過程モデリング・・・・・・川上英良
電子カルテからの患者状態推定・・・・・・小島諒介
データ駆動型数理モデルによる神経変性疾患研究・・・・・・矢田祐一郎・本田直樹
数理科学が解き明かす心疾患――現代の 「ダ・ビンチの目」・・・・・・坂上貴之
病態進行を個人レベルで捉える――急性肝障害・急性肝不全の予後予測モデル・・・・・・吉村雷輝
[巻頭エッセイ]
日本はデータサイエンス先進国を目指せ・・・・・・今井耕介
食嗜好性と食行動の心理メカニズム――次の一皿はどう決まるか?・・・・・・喜田聡
[連載]
夜の教室からリュウグウへ――定時制高校科学部の挑戦2 〈座談会〉科学するこころ・・・・・・伊与原新・橘?省吾・久好圭治・谷口真基・江菅純一
言語研究者,ユーラシアを彷徨う9 サバティカルで,ヨーロッパを彷徨う――フィンランド語・ハンガリー語・・・・・・風間伸次郎
3.11以後の科学リテラシー117・・・・・・牧野淳一郎
日常身辺の確率的諸問題14(最終回)そして結局,確率とはなにか?・・・・・・原啓介
[科学通信]
コムギの進化――異質倍数化がパスタ用・パン用小麦粉の違いをもたらした・・・・・・江副晃洋
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司