月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】五感と身体のウェルビーイング
音がつなぐ、こころとからだ――ASMRと音嫌悪症をめぐって・・・・・・近藤洋史
内受容感覚がひらくウェルビーイング・・・・・・寺澤悠理
ぶつぶつ模様がもたらす心のざわめき・・・・・・佐々木恭志郎
匂いがつくる心と社会・・・・・・岡本剛
手と口で感じる触食感と食体験・・・・・・小梶直・仲谷正史
からだの境界で自他がゆらぐとき――触ると触られるの交差点・・・・・・小鷹研理
[巻頭エッセイ]
不確実な時代の適応戦略・・・・・・乾敏郎
窒素固定ができる新たな細胞小器官の発見――小さな藻を育てて初めてわかった進化の姿・・・・・・萩野恭子
夜間人工光による昆虫の攪乱と耐性の進化・・・・・・高本龍真・高橋佑磨
一電子結合への挑戦――炭素がなす新たな共有結合・・・・・・島尻拓哉・石垣侑祐
[新連載]
17~18世紀英国の数学愛好家たち1 17~18世紀はどのような時代だったのか・・・・・・三浦伸夫
[連載]
野球の認知脳科学2 打たれにくい球の本質・・・・・・柏野牧夫
夜の教室からリュウグウへ――定時制高校科学部の挑戦4 宙をわたったサンプラー・・・・・・橘省吾
言語研究者,ユーラシアを彷徨う11 ユーラシア大陸の中心へ――トゥバ語・ハカス語・・・・・・風間伸次郎
3.11以後の科学リテラシー149・・・・・・牧野淳一郎
[科学通信]
微小鉱物によるヒ素の集積――放射光X線分析で土壌汚染に挑む・・・・・・橋本洋平
〈本の虫だより〉スティーブ・ブルサッテ『哺乳類の興隆史』・・・・・・白石直人
次号予告/訂正
表紙デザイン=佐藤篤司