月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】競争と共存の生態学
群集生態学とは何だろうか・・・・・・山道真人
多種共存と多様性崩壊のメカニズム――外来生物の競争が示す統一的原理・・・・・・鶴井香織
ダーウィンの置き土産――多様な生物はいかにして共存しているのか?・・・・・・舞木昭彦
草花と昆虫が織りなすネットワーク・・・・・・篠原直登
植生はいかに形成され,変化していくのか――植生研究の100年と土壌微生物学のフロンティア・・・・・・門脇浩明
休眠しやすさの違いが支えるミジンコの共存・・・・・・大竹裕里恵
[巻頭エッセイ]
障害のある研究者が活躍する未来へ・・・・・・並木重宏
蚊の吸血の始まりと終わりを制御する仕組み・・・・・・佐久間知佐子
銀河団の構造形成をX線精密分光観測で解き明かす・・・・・・佐藤浩介
[新連載]
ウイルス学130年の歩み1 ウイルス学の誕生・・・・・・山内一也
[連載]
17~18世紀英国の数学愛好家たち2 暦書の中の占星術・・・・・・三浦伸夫
夜の教室からリュウグウへ――定時制高校科学部の挑戦5
JpGU2025を前に思う――科学部の現在地・・・・・・久好圭治
言語研究者,ユーラシアを彷徨う12(最終回)チベットの地へ――土族語・東郷語・・・・・・風間伸次郎
3.11以後の科学リテラシー150・・・・・・牧野淳一郎
野球の認知脳科学3 わからない球は打てない・・・・・・柏野牧夫
[科学通信]
ヤンバルクイナの憂鬱――マイクロプラスチックの曝露と影響・・・・・・中田晴彦
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司