たったふたりで世界からの逃避行を続けていた、《魔王》・レーヴェと憂人に差し伸べられた救いの手。「私は雪咲メノ。レーヴェちゃんの味方だよ」 《知識》を司る天使たる彼女の協力により、レーヴェたちは追っ手から逃れ、ひとときの穏やかな安寧の日々に揺蕩う。 一方、目前で《魔王》を逃したエレオノーラは、『聖戦の真実』に揺れる天使たちにレーヴェと憂人の素性を開示し選択を迫る――果たして《魔王》を討つべきなのかと。「・・・・・・終わらせましょう。この聖戦を――」 第28回スニーカー大賞《大賞》作、聖戦の帰結する第3幕。