「私より幸福になろうとした、お姉様が悪いの」晴信を心身ともに受け入れる気でいた環だったが、晴信から部屋に戻ってほしいと言われてしまう。遠野家に嫁いできた初日を思い出し、自分に原因があるのだと己を納得させる環。彼女はスズに、明確に呼びかけるまで出ないように言い聞かせるが、最悪なタイミングと重なってしまい……?家族から虐げられた娘と名家を背負う若き当主が紡ぐ、大正純愛歌。詳細