後ろから声をかけてきたのは東郷遊馬だった。話してみると、どうやら以前のような攻撃的な様子はない。からかうような言葉を投げつつ、空気を和らげようとしているようだった。子供じみたやり方だが彼なりに和解を求めているのだろうと思った其扇は笑みとともに応えた。遊馬に屋上で話そうと誘われ、其扇がついていくと……29ページ詳細