災いをもたらすといわれ、一族から忌み嫌われる黒狐の賛。ある日、人間に姿を見られてしまい、村からの追放を言い渡されてしまう。そこに狐族の長・鼎が現れ、村の狐が集まる前で、賛を嫁に迎えると宣言する。鼎の真意が分からず戸惑う賛だったが、彼の深い愛情に、身も心も溶かされていって―――。後日談の描き下ろし漫画も収録。◆収録内容◆「愛しいあの狐を娶りたい」全6話/単行本収録描き下ろし7P詳細
ブドウさん通報5.0美しいお伽噺絵柄に何とも言えない魅力のある作者様ですね~。特に人物(狐)の滴るような瞳がキラキラしくて麗しい。お山の中の自然の描写も細やかで繊細で美しい。見開きの印象的なシーンにも要所で惹きつけられました。ストーリーは、優しいメルヘン調の、妖狐の住む世界のお話でした。白狐、黒狐、金狐をとりまく、大人の狐、子ぎつねなど様々な狐たち、そして人間も。そつなく綺麗にまとめられた感がありましたが、今後、更に切なくきゅんとする物語を、発表してくださるのでは、と、期待です。2025/07/23いいね