母親との諍いによって家出した戸川さんを、我が家で保護することになった夏休み。当然家には夫がいるが、そんなことは関係ない。あんな親の元に、この子を返したくない。手放したくない。私の、戸川凛を。 そうして始まった日々は、あまりにも甘い毎日だった。「駄目・・・・・・夫が、いるのに・・・・・・」 何も知らない夫、不倫相手の女子高生、そして淫行教師の私。こんな関係はいつまでも続けられない。私の罪が露になったとき、残されるのは破滅しか想像できなかった。だけど――。 どれだけ酷くても、どうしようもなくても、最愛を求めて足掻く。女教師と女子生徒の恋愛小説、最終巻。