脈ナシな相手に、一途な受けがお好みなら
結ばれるまで焦れます。
オメガバースものは、フェロモンと本能のせいでしょっぱなから強烈に惹かれ合う物語が多いですが、今作は違います。
けっこう長いことアルファ側の脈ナシ感が続くので、相手にされないオメガの子がちょっと可哀想になります。
これだけ可愛いオメガに一途に好意を寄せられても、なかなかなびかないアルファ。
健気に片思いをして何度も諦めてはそれでも想い続けるオメガ。
とてもいい。ですが1つだけめちゃくちゃ気になるところが。
それは、「弟のように大切にしていたからこそ気持ちに応えられない」というわりに、発情したオメガを夜中路上へ置き去りにするというモヤモヤ。
この一点だけがめちゃくちゃ引っかかる!
それきっかけでオメガちゃんは大変な目にも合うわけで、それってかなり罪深くねえか!?と思うわけです。
そのモヤモヤを昇華するためにも再会後、距離を置かれて焦るアルファには、もう少し長くヤキモキしてもらいたかったのが本音。
あと、バッグボーン説明や脇役たちのエピソードが長いので、そこ簡略化して主役2人のエピソードもっと欲しいなと思ってしまった。