やっと王都に帰ったヴィヴィエッタを待っていたのは、いつもより早く領地から呼び出された兄のアルフォンソからの小言。
それに屋敷中、ダリアから毎日贈られてくる紫色の花であふれかえっていた。
兄も婚約相手にダリアを薦めてきたので「セシリオと婚約する」と告げるヴィヴィに、「バカなの?父上が許すわけない」と兄はあきれながら一刀両断しつつも、二人に協力することに――。
悪役令嬢として転生したなら、普通、助けてくれるヒーローがいるのでは?と、諦めつつも期待しながら奮闘する女性の物語。
サクが原作の人気ライトノベルを、「双子王子の見分け方」の笠井が構成・キャラクター原案をクリーク・アンド・リバー社が作画を担当。