「帰ろう。平和なトーミ村へ──。」これは転生者のおっさんの、幸せいっぱいのセカンドライフストーリー。「異世界転生(あれ)から40年か──。」前世の知識をもって生まれたバンドールは、辺境の村の長として穏やかに暮らしていた。魔獣を狩って村を守り、自然の恵みに舌鼓を打ち、時には可愛いモフモフ達と戯れる……。そんな生活を謳歌していたある日、彼の元に「さる令嬢を療養に預かって欲しい」という依頼が舞い込む。令嬢の名はマルグレーテ。彼女の病に効能のある薬草を求め、バンドールはエルフの医師リーファ先生と共に魔物の棲む森へと足を踏みいれるのだった──。