辺境の街で洋裁店を営みながら、女手一つでひとり息子を育てているアリシア。
排他的な街での暮らしに苦労しながらも、旅人に人気な店として繁盛していた。
ある日、アリシアのもとに、一人の貴族の男が訪れる。
その男の名はヒューバート・クリフ・レイナード。
レイナード侯爵家の当主で、かつて7日間だけ結婚していた、アリシアの元夫だった。
困窮する侯爵家を金で買ったような政略結婚だったが、アリシアとヒューバートはお互いに惹かれあっていた。
だが不器用な二人のすれ違いが重なり、捨てられたと思ったアリシアは出ていき、それきりになってしまった。
子どもに会いに来た、というヒューバートに、連れて行くつもりかと警戒するアリシアだが――。
『七年間婚約していた旦那様に、結婚して七日で捨てられました。(4)』には「第二章 第八話 我を失う」~「第二章 閑話(書き下ろし)壊れる 」を収録