あらすじ明治44年、花咲月の頃。春衡伯爵家にお嫁入りした徳子は心が千千に乱れていた。彼女は自分の身代わりとして愛する乳兄弟の濤を夫である芳鷹に捧げた事を深く後悔していた。然し、そんな徳子の想いと裏腹に、深まる芳鷹と濤の関係。――芳鷹と濤の温室での営みを目撃してしまった徳子の取った行動とは?!明治時代の華族、春衡伯爵家。一族の淫靡な姿を描き出す官能浪漫譚32ページ