あらすじ市立図書館で大規模火災が起き、焼け跡から死体が発見された。焼死と思われたその死体の頭部には何者かに殴られた痕があり、火災と同時に殺人事件が起きていたことが発覚する。さらに、発見場所である地下書庫は事件時、密室状態にあったという。炎に包まれた密室は、誰がどうやって作り出したのか。刑事・瀬沼は真相を探るなかで、図書館に救われた自身の小学生時代を辿ることに――。