新興国シタに滅ぼされたバドリジア王国の第二王女リリアンは、聖王家のコンドラ王と婚儀を執り行い、聖王妃となった。だが“創世の力”を操るシタの闇王子、レスターはその間にも力をつけ、同じく“創世の力”を操れる存在を求めてついに聖都へ押し寄せてきた。しかも不死である亡者の軍団を率いて。アイリーンの剣を振りかざし、死闘を繰り広げるリリアン。果たしてエルンスター聖王家に勝機はあるのか……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第5弾。完結篇。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。