ツェツィは相変わらずグレイからの激甘な態度に翻弄される日々を送っていた。
親友の悪役令嬢たちとともに破滅回避を目指して、領地に引きこもった王太后(同じく転生者で日本人)と情報交換をしながら、食料品や化粧品、魔法の開発などを行っていた。
ある日、ツェツィがいつも通り前世知識から何気なく開発した魔法が、魔術師の最高峰組織『塔』に目をつけられた。魔法やら開発した料理やらに興味を持たれてしまい、しょっちゅう塔主がやってくる……。
私はモブキャラのはず!これ以上、モブにチート設定はいりません!
『モブ令嬢は特殊設定もち(16)』には「置いて行かれてるっ」~「やだ、この人も腹黒い」までを収録