僕の妻は、子どものころから不思議な感覚の持ち主だった。
目をつむっても、耳をふさいでも、普通の人には見えないものが見え、
知りたくもない他人の心の内まで聞こえてくる……。
その苦しみは想像を絶するものだった。
だが、そんな生活の中で、妻を救ってくれたのもまた、その能力だったのである。
独特の軽妙なタッチで描かれる、ちょっと不思議で心が温かくなる、
実話をもとにした再生の物語。
1章分の書き下ろしを含めた加筆を行い、待望の文庫化!
既刊(1-2巻 最新刊)
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