プロテスタント神学者にして教会史・教理史学者の著作集。全5巻。古代キリスト教学から現代に至るまでの歴史と信仰の実践まで。
第四巻は、「存在論」をキリスト教の観点から読み解く。
「存在」そのものの意味や根本規定を対象にする哲学の根本ジャンルである。形而上学であり、認識論とならんで哲学の最重要分野である。
本書は、欧州文明の底流であるヘレニズムとヘブライズム、そしてハヤトロギアとは何かを問う。
【内容】
序論 キリスト教思想の二重構造について
第一部 ヘブライ思想における特殊性と普遍性
第一章 モーセと預言者
第二章 箴言とヨブ記
第三章 コーヘレト哲学
第四章 ソフィアとデュナミス
第五章 神の無名性について―特にフィロンにおける―
第六章 有とハーヤー―ハヤトロギアについて―
第二部 キリスト教における信仰と思想
第一章 論理の中断
第二章 聖霊体験の分析
第三章 教義史における発足点の問題
第四章 知るということについて
第五章 無と創造
第六章 クレメンス・アレクサンドリヌスにおける信仰と認識
第七章 啓示信仰と神秘思想
第三部 存在論と神学
第一章 パルメニデスとプラトン
第二章 カントとアンセルムス
第三章 エックハルトにおけるesseについて
第四章 現代神学における存在論的一断面
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。