あらすじ戦争というのは、本を読むようにカッコいいものじゃない。軍隊の日常性というものがあり、それが軍隊の本質だ――。梅崎文学の精髄に触れる決定版小説集(全二巻)。第II巻は、佳作「日の果て」、毎日出版文化賞受賞の遺作「幻化」を含む九篇と、阿川弘之との対談「戦争文学をどう読むか」を収める。 【目次】 日の果て B島風物誌 ルネタの市民兵 朱色の天 赤帯の話 奇妙な旅行 故郷の客 大夕焼 幻 化 * 対談 戦争文学をどう読むか阿川弘之 * 〈解説〉真鍋元之/平山周吉