西洋との遭遇により激しく揺らいだ十九世紀日本.危機のなかで望まれる政治秩序を追究した水戸学者・會澤正志齋と内藤耻叟,儒者・古賀?庵,儒者から文明論者に転じた中村敬宇,および福澤諭吉に焦点を当て,普遍としての「道理」と特殊としての「風俗」という二つの視点から,十九世紀政治思想を論じ直した野心作.詳細