あらすじ1945年12月、復員船は博多に着いた──。 戦争末期、一兵士としてフィリピンのミンドロ島の警備にあたり、一年弱の俘虜生活を送った復員兵を待っていた、戦後社会の混乱、家族や旧友との再会……。 戦争と戦後体験から生まれた名作を集成。 遺稿となったエッセイ「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」を付す。 〈解説〉城山三郎 〈巻末エッセイ〉阿部昭