『おませさん』 (著者:古島結芽)「わたし、おませさんなの。だから、もうあなたとはいられないの」ある日突然、うなちゃんがそんなことを言ってきた。とても年中さんとは思えない言葉づかいに困惑してしまうが、どうやらうなちゃんは本気のようだ。今までずっと一緒だったうなちゃんとの関係が突然終わったしまったことは悲しいが、僕はそれをちゃんと受け入れなくてはいけない。お姉さんとして成長していこうとするうなちゃんと、少し遠くから見守る「僕」の、あたたかな物語。デジタル時代の小説を追求する文芸賞「デジタルノベルコンテストvol.1」受賞作。