素朴だが答えるのは難しく、答えのない問いを物理の言葉で解き明かす文理横断科学エッセイ。「世の中にある本をすべて読もうとすると何年かかる?」「引き寄せの法則を数式であらわすと?」「音楽はなぜ心地よいのか」さらに、著者の研究分野でもある加速器を実験に用いた原子核物理は「宇宙のはじまりはどうなっているのか?」「われわれがどのように生まれたか」を探る哲学的な学問でもあります。物理学の研究の最前線や、日ごろ知りえない物理学徒の日常も垣間見えます。――絹田村子先生推薦!(第69回小学館漫画賞受賞『数字であそぼ。』)「私たちはこの本で知ることができる。あらゆるものの中に、誰かの知の結晶が息づいていることを。」