あらすじ代々村長を務める伊集隠家の長女・梅は、赤い目と赤い髪を持つことから「呪いの子」と呼ばれ、一族から疎まれて育つ。幼い頃、罠にかかった白い狐を助けた時も咎められ、厳しい罰を受ける。それから五年、田畑の実りが悪く、飢饉の兆しに不安を募らせた村人たちは、狐の妖を鎮めるための生贄を求める。そして梅は、妹・桜の代わりに差し出されることになり――。